防音マンションを中心に、不動産管理・仲介を展開同社は、不動産の賃貸仲介からスタートし、現在は防音マンションを中心とした不動産管理・仲介を行っています。特に特徴的なのは、建築段階から関わるコンサルティング型の不動産事業です。「オーナーさん向けに、建築の段階からアドバイスすることも多いですね。“こういう間取りの方がいいんじゃないか”というところから関わるケースもあります。」木造アパートの企画や、防音物件の設計段階から関わることで、入居者ニーズを踏まえた物件づくりを実現しています。現在は少人数のチームで運営しており、仲介・管理・企画などをチーム全体で担当する体制です。ニッチ市場での圧倒的シェア防音マンション市場は、実は非常に小さい市場です。「性能のある防音マンションは1都3県で約2,500室しかありません。」その中で、約300室を管理しているとのこと。さらに客付けまで含めると、市場の半分近くに関わっている可能性もあるといいます。防音マンション特化のきっかけ実は当初、特化することには抵抗があったそうです。「色がつくのが嫌だったんですよ。」しかし転機はコロナ禍でした。物件紹介ができなくなり、ブログで防音マンションの記事を書いたところそれが大きな反響を生みました。フォロワー8,000人突破。まずは1万人を目標に現在、Instagramのフォロワー数は約8,000人。順調に増加を続けており、次の目標は1万人フォロワーだといいます。「フォロワーもやっと8,000近くなってきました。庄司さんとも“まずは1万人までは早く行こう”と話していて、このままいけば夏前には到達できるかなと思っています。」最近ではInstagramのアンケート機能なども活用し、フォロワーとのコミュニケーションや市場調査にも役立てているとのことです。導入背景SNSには興味がなかった。最初はYouTube志向実はInstagram導入以前、SNSに対する考え方は少し異なっていました。「僕自身はもともとYouTubeをやりたかったんです。Instagramって、不動産だと“物件を流すだけ”みたいな印象があって、あまり興味がなかったんですよ。」Instagramの運用方法もよく分からず、当初はSNSの中でもYouTube中心の情報発信を考えていたといいます。しかし一方で、発信したいテーマは明確にありました。それは、“賃貸不動産の知識や価値を伝える情報発信”です。「困っている人に向けて情報発信をしたいという気持ちはありました。ただ、Instagramをどう使えばいいのかが分からなかったですね。」導入のきっかけ全管協セミナーでInstagramの可能性を知るInstagram導入のきっかけは、全国賃貸管理ビジネス協会(全管協)のセミナーでした。イベント内のセッションでLightDoor代表・澤井のSNS戦略の話を聞いたことが始まりです。「“SUUMO出身で、Instagramをこう使っていて…”という話がすごく論理的で面白かったんですよ。それで声をかけたのがきっかけですね。」その後の打ち合わせで、SNSの可能性や運用方針について話し合い、導入を決定しました。サービス選定の理由「担当者との相性」と「丸投げできる安心感」SNS運用会社は数多くありますが、他社との比較はほとんど行わなかったといいます。理由はシンプルでした。「こういうのって担当者との相性が大きいと思うんですよ。」YouTubeを運営していることもあり、SNS関連の営業は多く届いていたそうです。しかしその多くが、・フォロワー増えます・再生数伸ばしますといった根拠の見えない提案だったとのこと。その中でLightDoorは、・話の論理性・不動産業界の理解・柔軟な提案が評価ポイントとなりました。「ある程度丸投げできるのも良かったですね。不動産のことを理解してくれているので、やりやすかったです。」SNS運用のスタート最初は“物件投稿”から”視聴者目線”の戦略へ運用開始当初は、まず物件投稿を中心とした発信からスタートしました。投稿内容は基本的にLightDoor側が作成し、クライアント側がチェックする形です。「出してもらった投稿を見て、“もう少しこうした方がいいんじゃないか”というコメントをする感じでした。」また、月1回のレビューを実施し、”視聴者目線”で戦略やコンテンツの方向性を調整していきました。SNSは「反響を取る媒体」ではない同社のSNS戦略は、一般的な不動産会社とは少し異なります。「SNSから直接問い合わせを取ろうとは思っていないんです。」理由は明確です。物件反響という意味では、SUUMOなどのポータルサイトが圧倒的に強いからです。そのため、SNSの役割はポータルサイトのようなペイドメディアの手前の興味を持ってもらう“入口”だと考えています。「SNSは“顧客の卵”を作る媒体だと思っています。」SNSマーケティングの全体設計現在の集客導線は次のような流れです。Instagram・YouTube↓自社サイト↓LINE登録↓顧客化SNSで興味を持ったユーザーがLINE登録することで、継続的なコミュニケーションが可能になります。SNSの”もう一つの価値”市場の声を知るマーケティングツールとしての活用同社では、SNSを単なる情報発信の場ではなく、市場を知るためのマーケティングツールとしても活用しています。最近では、Instagramのアンケート機能も積極的に活用しているとのことです。「SNSの一番の価値はマーケティングデータだと思っています。」SNSではフォロワーの声を直接聞くことができるため、・ニーズ・興味・価値観といったユーザーのリアルな感覚を把握することが可能になります。「普通ならお金を払って調査するデータが、SNSだと自然に取れるんですよ。」こうした特性を活かし、同氏は今後さらにSNSをマーケティングツールとして活用していきたいと語ります。「今の若い人たちが何を考えているのかを知るツールとして使いたいです。」SNSが埋める“世代ギャップ”特に建築・不動産業界では、設計者:50代入居者:20〜30代といった世代ギャップの大きさが一つの特徴となっています。その中で、SNSは若い世代の価値観を理解するための重要な接点になるといいます。「SNSはそのギャップを埋めるツールだと思っています。」若い世代の考え方やライフスタイルをリアルタイムで知ることができるSNSは、集客だけでなく、市場理解を深めるためのマーケティング基盤としても大きな価値を持っています。導入後の変化反響が増えたのは“エンドユーザーではなくオーナー”運用開始後、最も意外だった変化はオーナー・デベロッパーからの反応でした。「“Instagram見てます”と言われることが増えました。」昨今土地価格も建築費も高騰する中、家賃を上げる方法として防音物件を検討するデベロッパーも多いとのこと。そのときに防音マンションを建築したいデベロッパーが「どこがやってるのか」・SNSで情報収集・どの会社がやっているか調査する中で同社を見つけるケースが増えたといいます。紹介案件が年間100件以上増加SNS・動画・広告の複合施策による相乗効果SNS運用をはじめとするデジタル施策の導入後、集客面でも徐々に変化が生まれているといいます。同社ではもともと紹介による案件が多いビジネスモデルですが、近年はその紹介件数自体も増加傾向にあります。実際の数値について伺うと、次のような回答がありました。「うちはもともと紹介が多いんですが、紹介だけでも年間100件くらい増えてますね。」さらに詳しく振り返ると、実際にはそれ以上の可能性もあるとのこと。「もしかしたら100件ではきかないかもしれないですね。」ただし同社では、その増加を「特定の施策だけの成果」とは捉えていないと言います。「ただ、それが“これをやったから増えた”という単純な話ではないと思っています。」というのも、現在は複数のデジタル施策を同時に展開しているためです。同社では現在、以下のような施策を組み合わせて運用しています。InstagramYouTube自社ホームページMeta広告これらの施策が個別に成果を生むというよりも、複数チャネルの相乗効果によって問い合わせや紹介につながっていると考えているそうです。「突き詰めれば突き詰めるほど、どれが理由なのか分からなくなるんですよ。YouTube、Instagram、ホームページ、Meta広告。いろんなものが絡み合って一つの成果になるんだと思っています。」SNSや広告を単独の施策としてではなく、複合的なマーケティング施策として運用すること。その積み重ねが、結果として紹介件数の増加にもつながっている可能性があるといいます。フォロワー数も着実に増加Instagram運用の成果として、フォロワー数の伸びも着実に実感されているといいます。インタビューの中でも、最近のフォロワー増加について次のような話がありました。「そういえば、インスタのフォロワー増えてましたよね。」実際に数値を確認してみると、短期間でも着実な伸びが見られているとのこと。「2週間くらい前は8,000いってなかったと思うんですけど、今見たら8,100になっていたので。」急激な拡大ではなくても、継続的にフォロワーが増えている状態を維持できていることが、運用の手応えにつながっているといいます。着実なフォロワー増加は、将来的な認知拡大や見込み顧客との接点づくりにおいても重要な資産となっています。入居者の変化-音楽家からDTMクリエイターへ防音マンションの入居者層も変化しています。現在多いのは・DTMクリエイター・配信者・動画クリエイターなど、音を出す仕事をする人たちです。SNSを始めた本当の理由家賃を上げられるリーシングをしたいSNSを始めた背景には、明確なビジョンがありました。「この会社に頼むと家賃が上がる。そういうリーシングをやりたかったんです。」例えば市場では6.5万円の物件でも価値を伝えることで7万円で決める。そのための認知・信頼を作るのがSNSの役割です。SNS成功のポイント「やらされSNS」は絶対に伸びない。SNSは社長がやるべき多くの企業がSNS運用に失敗する理由について、次のように語っています。「SNSは社長がやらないとダメだと思っています。結局、やらされSNSって絶対伸びないんですよ。」営業担当に任せてしまうと、・やらされ仕事になる・想いが伝わらないため、成果が出にくいといいます。 「会社の想いを一番持っているのは社長ですから。」社員に任せるならLightDoorに任せるべき 「気持ちがないまま作ったコンテンツって、やっぱり伝わらないんですよ。」同社はまず、「SNSをやろうか迷っている会社」には特に向いているのではないかと語ります。「SNSをやろうかなと思っている会社なら、まず自分たちだけでやろうとしない方がいいと思います。最初からLightDoorに相談して、任せられるところは任せた方が早いんじゃないですかね。」多くの企業では、SNS運用を社内で完結させようとするケースが多いと言います。しかし実際には、それがうまくいかないことも少なくないそうです。同社では、SNSの発信方針はすべて代表自らが決定しています。社員が関わるのは、物件撮影などの業務的な部分のみで、発信の方向性やコンテンツの考え方はすべて代表が担っているそうです。そのうえで、SNSを始める企業には次のように語ります。「だからSNSをやりたいなら、まず社員に任せるんじゃなくて、LightDoorに相談してみたらいいんじゃないかと思います。金額も悪くないと思いますし。」SNSを「社内の作業」としてではなく、「会社の想いを届けるマーケティング」として取り組むこと。その実現のために、LightDoorのような外部パートナーを活用するのも一つの選択肢ではないか――そうした実体験に基づくアドバイスをいただきました。LightDoorへの評価LightDoorの評価ポイントとして特に挙げられたのはスピード感でした。「相談すると、すぐ何かしらの案を出してくれる。」よくある・確認します・検討しますで終わることがない点を評価いただいています。SNSは不動産ビジネスの新しい収益モデルになるLightDoorの導入についての満足度について伺うと、次のような回答がありました。「満足度でいうと、10段階で7くらいですかね。」現時点での評価については、満足していることは間違いないとしたうえで、次のような理由を挙げています。「満足しているのは間違いないです。ただ、まだInstagram単体で完全にマネタイズできているわけではないので。」同社では、Instagramを単なる情報発信ではなく、将来的に収益につながるビジネス基盤として育てていく可能性を見据えています。「今後、Instagramを使ったビジネスとして収益が生まれる可能性はあると思っています。」SNS運用は短期的な成果だけでなく、中長期的な集客資産として育てていく取り組み。同社では、今後の成長余地も含めてInstagram運用を継続していく方針です。SNSは“反響媒体”ではなく“価値を伝えるメディア”今回の事例から見えてきたのは、SNSの本質は問い合わせ獲得ではなく、価値の可視化だということです。SNSを通じて・市場理解・顧客理解・ブランド認知を高めることで、結果的にビジネス全体の成果につながっています。