ウィル様|街紹介リールに絞り、Instagramのフォロワーが5か月で1万人超へ

株式会社ウィル様は、兵庫県宝塚市で創業し、関西・中部・東京に26の営業店舗を構える不動産会社様です。
不動産会社様がInstagramで何を発信できるかは、不動産会社がインスタを活用する方法にまとめています。
ここではウィル様が、Instagramのフォロワーが半年間動かなかった状態から、街紹介のリールに絞り込んで5か月で約1,900人増やすまでの取り組みをうかがいました。
こんな企業・担当者の方に読んでほしい
■ 伝えたい情報は社内に豊富にあるのに、Instagramでどう見せればよいか分からない
■ 投稿を続けているが、フォロワー数が伸びずに横ばいが続いている
■ Instagramの成果を数字で示し、社内で運用を続ける判断材料にしたい
株式会社ウィル様は、街そのものを自社で歩いて調べ、その情報をWebサイトと動画で発信してきた不動産会社様です。Instagramでは「ウィルさんぽ|街紹介・街歩き」というアカウントを運用しています。
しかし2026年3月までの半年間、フォロワーは8,800人前後で横ばいが続いていました。持っている情報が多いからこそ、短い投稿に何を残すかが決めきれなかったためです。
そこで2026年3月から4月にかけて、目的をフォロワーの増加に一本化し、街を歩いて撮るリール動画に絞り込みました。その結果、2026年4月から8月の5か月で、フォロワーは約8,800人から約10,700人へ増え、7月6日には1万人を突破しました。
取り組み概要
課題
・以前の運用代行で進め方の足並みがそろわず、体制を作り直したかった
・Instagramで何が正解か判断できず、方向性に確信が持てなかった
・撮影・編集・企画のすべてを社内だけで回すには手が足りなかった
・2025年9月から2026年3月までの半年間、フォロワーがほぼ増えなかった
施策
・毎月のコンサルティングの前に、現状を棚卸しする提案書を作成
・フィードでの情報発信をいったん脇に置き、街を歩いて撮るリール動画に絞り込み
・カメラ固定、冒頭1秒に3カット、6〜7秒の短いカットを20本以上という作り方を決定
・広告の予算と配信期間をそろえ、動画の作り方の差を数字で比較
・毎月の打ち合わせで数値を振り返り、次に作る動画を決定
成果
・5か月でフォロワーが約8,800人から約10,700人へ(約1,900人増)
・2026年7月6日に1万フォロワーを突破し、年内の目標を約5か月前倒しで達成
・リール19本の再生数が合計153,467回、届いたアカウントは合計113,919
・門戸厄神の回は1本で再生70,024回
・伸びる動画の条件を数字で言えるようになった
株式会社ウィル様について
街そのものを自社で歩いて調べ、その情報をWebサイトと動画で発信しています。

株式会社ウィル様は、1993年に兵庫県宝塚市で創業し、1995年に設立された不動産会社様です。
不動産の流通事業を軸に、リフォーム・リノベーション、家具、開発分譲、賃貸の各事業からファイナンシャルプランニング業務までを手がけています。
営業店舗は関西に12、中部に6、東京に8の合わせて26か所あります。
サービスの特徴は、住まいに関するさまざまな相談に、一つの窓口で対応する「ワンストップサービス」です。不動産仲介、リフォーム、住宅ローンや保険などの専門担当者が連携し、住まい探しから購入後の暮らしまでをサポートしています。
また、同社のウェブサイトの特徴は、一つひとつの物件について、住まい選びに必要な情報を詳しく伝えているところにあります。
不動産は高額な買い物だからこそ、十分な情報を提供することは当然だという考えのもと、写真や図面などの基本情報に加え、ハザード情報や相場データ、周辺の生活施設情報なども充実させてきました。
こうした情報提供を通じて、自社ウェブサイトで多くの集客を行っています。
地域情報の発信もその一環です。街の暮らしや周辺環境を紹介するページ作成に加え、街を歩きながら紹介する長尺の動画も自社で制作しています。
Instagramでは「ウィルさんぽ|街紹介・街歩き」というアカウントを運用しています。これらの情報を活用し、関西・名古屋・東京の各エリアの街の特徴や魅力を、不動産会社ならではの視点で紹介しています。
Instagramに取り組む前の課題
体制を作り直したかったこと、方向性に確信が持てなかったこと、人手が足りなかったことの3つです。

1.以前の運用代行が続かなかった
Instagram自体は、LightDoorへ依頼する前から運用していました。
その途中で、グループの別アカウントが依頼していたコンサルティング会社へ、同社も運用を任せた時期があります。
数字の面では結果が出ていました。
ただ、進め方の面で足並みがそろわず、一度区切りをつけます。
まず、ちゃんとした形を取りたいと思いました。決めたことは決めたことで、きちんとやっていける体制を作りたいと考えたんです。(室様)
数字よりも、決めたことが決めたとおりに進む体制を優先する。
この判断が、次の依頼先を選ぶときの基準になりました。
2.Instagramでの正解が分からなかった
僕はInstagramがまったく分かりませんでした。Webサイトや、Facebookぐらいまでなら分かります。けれどInstagramは、手も足も出ない感じで、やってはいるけれどどうしたらいいのか、確信がまったく持てませんでした。(室様)
作りたいものは社内にありました。
しかしそれをInstagramに出したときに正解なのかどうかが判断できません。
フォロワー数を目指すのか、再生数を目指すのか、それは何のためなのか。
この定義から決める必要がありました。
3.社内の手が足りなかった
撮影も編集も企画も、社内のチームだけでは追いつかないペースになっていました。
方向性を決めながら、手も動かす。
その両方を一緒に進められる相手が必要でした。
LightDoorへ依頼した理由
運用そのものではなく、現状を棚卸しする提案書から始めました。
毎月のコンサルティングをお願いする前に、まず棚卸しのような提案書を作ってくださいとお願いしました。自分たちがどちらに向かえばいいのか、その確信がまったくなかったからです。(室様)
作りたいものはあるが、Instagramの中でそれが正しいのか分からない。
だからまず現状を整理し、目的の置き方から一緒に決める。
この進め方が、依頼の決め手になりました。
毎月打ち合わせをして、振り返りながら、こんなものを作っていけばいいのだという方向性を一緒に固めていける。そう思えたのでお願いしました。(室様)
2026年3月まで、フォロワーは半年間動かなかった
投稿の中身が悪かったわけではありません。何を出すかが絞れていませんでした。
2026年3月末のフォロワーは8,800人でした。
その半年前にあたる2025年9月が8,662人ですから、140人ほどしか増えていません。
街の情報をまとめたフィード投稿は、Webサイトへのクリックをよく生んでいました。
エンゲージメント率も高い状態です。
それでもフォロワーが増えなかったのは、既存のフォロワーが抜けていく分と、新しく増える分が釣り合ってしまっていたためです。
理由のひとつは、同社が持つ情報の多さにありました。
街の成り立ちから災害の情報まで、手元にある材料が多すぎて、短い投稿に何を残すかが決めきれません。
やりたいことがはっきりしている会社様ほど、それに対してどんなアウトプットならSNSと相性がいいのかを決めるのが難しくなります。情報はすばらしいのに、どうやってお客様に届けるか。ここは私たちも時間がかかりました。(LightDoor 澤井)
やりたいことがない会社様であれば、すべてを任せてもらってInstagramの型に合わせるだけで進みます。
同社の場合は逆でした。
表現したいことが先にあり、それをSNSの形に翻訳する作業が必要でした。
街を歩いて撮るリールに絞り込んだ
2026年3月から4月にかけて、フォロワーを増やすことに目的を一本化しました。

フィードで情報を届けることをいったん脇に置き、街を歩いて撮ったリール動画でフォロワーを増やすことに絞りました。
作り方も決まっていきます。
カメラを固定し、人が画面に入ってきて、また出ていく。
冒頭の1秒に3つのカットを入れてテンポを作る。
撮影の素材は6秒から7秒の短いカットを20本以上そろえる。
この形を守った動画が、続けて伸びるようになりました。
動画を作っていただいて、よく回った動画がありました。僕たちが表現したいと思っていたこと、お客様に伝えたいと思っていたことと、Instagramというフォーマットに馴染む形。この両方が交わった形の動画がこれなんだと分かりました。ペースはこのペースで、本数はこれでいこうと。本当に直近で見えて、今はとてもしっくりきています。(室様)
とくに反応が大きかったのが、2026年5月16日に投稿した兵庫県西宮市の門戸厄神の回です。
再生数は70,024回、届いたアカウント数は60,013でした。
それまでの投稿が1,000回前後だったことを考えると、けたが2つ変わっています。
この19本は、広告の予算も配信する期間も毎回そろえています。
それでも再生数は約1,000回から70,024回まで開きました。
差を生んだのは広告の量ではなく、動画の作り方です。
Instagram運用の成果
2026年4月1日から8月31日までの5か月間の実績です。

1.5か月でフォロワーが約8,800人から約10,700人へ
2026年4月3日に8,810人だったフォロワーは、8月30日に10,670人になりました。
5か月で約1,900人増えています。
1万人を超えたのは7月6日です。
同社が掲げていたのは年内に1万人という目標でしたので、約5か月の前倒しで達成したことになります。
LightDoorが当初見込んでいたのは動画1本あたり50人から60人の増加でしたが、実際は約98人でした。
ほぼ2倍のペースです。
2.リール19本の再生が合わせて15万回を超えた
4月から8月までに公開したリール19本の再生数は、合計153,467回でした。
届いたアカウント数の合計は113,919です。
いちばん伸びたのは門戸厄神の回で、この1本だけで再生70,024回、届いたアカウント60,013でした。
19本の再生数のうち、半分近くをこの1本が占めています。
フォロワー数の推移(2025年9月から2026年8月まで)は次のとおりです。
2025年9月19日:8,662人
2025年12月19日:8,815人
2026年2月20日:8,778人
2026年4月3日:8,810人(5か月の起点)
2026年4月21日:9,100人(リールへの絞り込み)
2026年5月30日:9,576人
2026年6月29日:9,948人
2026年7月6日:10,096人(1万人を突破)
2026年8月30日:10,670人(5か月の終点)
3.伸びる動画の条件が数字で分かった
再生が1万回を超える動画には共通点がありました。
動画を最後まで見ずに飛ばされる割合を4割以下に抑えること、冒頭3秒を見てもらえる割合を6割以上にすること、保存やコメントなどの反応を増やすことの3つです。
この条件を満たすと、フォロワー以外にも届くようになります。
条件が数字で言えるようになったため、次に何を作ればよいかを毎月決められるようになりました。
4.社内で継続を判断する材料ができた
Instagramは、結果がどうなるかが分からない状態で予算をもらってやるものです。1万フォロワーという段階まで来ていれば、会社に対して、しっかりやっているよね、引き続きやらせてくださいと言える。継続できるための数字だと思っています。(室様)
5.Webサイトへの動線ができた
同社はリール動画を自社の街紹介ページにも埋め込んでいます。
Instagramで街を知り、もっと詳しく知りたい人はWebサイトの長い動画と記事を読む。
この流れができました。
媒体ごとに役割を分ける
Webサイト、YouTube、Instagramの3つを、検討の深さに合わせて使い分けています。
Webサイト:詳しく調べている人へ。記事と長い動画で、ひとつの街を掘り下げます。
YouTube:買うエリアを決めた人へ。じっくり見てもらう前提で作ります。
Instagram:まだ決めていない人へ。短く切り出し、指を止めてもらうことを狙います。
じっくりこのエリアで買おうと思っている人にはYouTubeを見てもらう。どんなエリアかを軽く知ってもらいたいお客様に対してはショート動画にする。ウィルという会社を知ってもらうきっかけをInstagramで作り、詳しい会社だと分かってもらう。(室様)
深い情報を求める人と、まだ何も決めていない人では、届く形が違います。
同じ素材から、それぞれに合う長さと切り口を作り分けています。
LightDoorの支援について
上から教える形ではなく、意見を出し合って一緒に形を作る進め方を評価いただきました。

上から教えられて、これをやってくださいという感じがまったくない。意見をきちんと吸い上げてもらって、尊重してもらって、一緒にひとつの形を作っていける会社さんだと思っています。(室様)
うちは仕事に対する熱が高い会社だと自分では思っています。他社へ依頼すると、その熱と逆になってしまうことがある。そこに対してしっかり答えていただけて、同じ熱量でやっていただける。継続をお願いしたいかどうかは、そこで決まると思っています。(室様)
シナリオを作っていただいて、動画の視点も全部そろえていただいたあとに、またシナリオを変えたいと言ってしまうことがあります。それでもやりますと返していただけました。(室様)
今後の展望
エリアを広げることと、AIに向けた情報の整え方に取り組み始めています。

僕個人としては、地域を掘っていくWebサイトをやろうと思っていました。今は名古屋に出て、東京にも出ています。東京についてはまだ情報がないので、これから入れていきます。(室様)
Instagramでも、東京の街を紹介するリールを試し始めています。
関西の動画ほどは伸びていませんが、フォロワーが関西に多いことが理由と分かっているため、次の打ち手を数字で決められる状態です。
あわせて、AIが街の情報を答えるときに参照されやすい形へ、情報を整える取り組みも始まっています。
どこかのサイトから参照して作る情報ではなく、実際に街を撮りに行っている。体験をもとに作った情報なので、AIにもGoogleにも好かれやすいのだと分かりました。(室様)
これからInstagramに取り組む不動産会社様へ
お客様が時間を過ごす場所が変わった以上、そこに何もしないという選択はないとお話しくださいました。
お客様が時間を過ごしている面が、今は全然変わっています。その面に対して何もしないという選択は、もうないのではないかと思います。自分たちのところに来てもらうのを待つのではなく、その面に対して自分たちからリーチしていかないといけません。(室様)
やると決めて、続けること。
続けるうちに分かってくること。
同社が実際にたどった道筋が、そのままメッセージになっていました。
まとめ|半年動かなかった数字が、絞り込んだ5か月で動いた
株式会社ウィル様が持っていたのは、街を歩いて集めた一次情報でした。
足りなかったのは、それをInstagramで届く形に変える方法です。
2026年3月までの半年間、フォロワーは140人しか増えませんでした。
街紹介のリールに絞り、動画の作り方を決めてからの5か月で、約1,900人増えています。
投稿の質が急に上がったわけではありません。
何を出すかを絞り、伸びる条件を数字で決めただけです。
本記事の数値は2026年8月時点のものです。
この記事を書いた人
ライトドア編集部
「ポータル依存を脱却して、自分たちで集客できるようになりたい」そんな不動産会社様の課題に向き合い続けている実務者集団です。 Instagram・Web広告・LP設計・SEO/AIO・LINE導線設計を軸に、実際の運用現場から得た実践的ノウハウを発信しています。
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